2015-02-16

セロ弾きのゴーシュ

今日は四万十市のヨンデンホールにて、音楽劇『セロ弾きのゴーシュ』を観てきました。

宮沢賢治の作品で、ゴーシュはチェロを弾くのが仕事で町の楽団に属している。しかし人一倍下手で楽団の指揮者から責められる。彼は人一倍稽古する。そしていくつかの動物が現われ、対話を経て何かを得ていく。

今回僕が、すごくおもしろいと思ったのは音楽劇自体はもちろんの事、中島監督のあらすじ。

以下僕の勝手な解釈。

ゴーシュの成長には二つのポイントがあり、一つは必死に練習すること。もうひとつは動物から学ぶこと。動物からというのは、単に動物からだけではなく、生活のなかから学ぶ。自分の全てをかけて努力をする。

深く自然とともに成長する音楽家は、水を飲む。野菜を育てる。練習をすること全てが等価。人間としての成長と音楽家としての成長は同一のものとして捉え、決してチェロを引く事だけが高尚なことではない。その心の果実としての表現があり、観客と繋がる。

自分が雅楽をするなかで、自分の行っている事が、他の何かより素晴らしいと優劣をつけている自分を時々発見する。そしてそんな自分に情けなさを感じるというより、時には怒りすら覚える。

それでもなぜか笛を吹き続けている。

人に対して謙虚に、優しく生きていきたいと思いながらも、そんな人間に近づけない。

数日考え込んでしまいそうな音楽劇であった。




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