2012-03-31

魂の響き

なかなか今まで生で聞く機会のなかった林英哲さんの太鼓。

ごふく美馬さん主催の「林英哲×藤舎貴生 魂の響き」というコンサートが高知市文化プラザカルポートでありました。

林英哲さんの音は実に貫録のある粘りのある音でした。素直に感動いたしました。特にお弟子さんとの三人での演奏は、体が音にロックされ身動きが取れないくらい見とれ、聴き惚れてしまいました。太鼓を叩いていると言うより、出てくる音を叩いていうようで切れ目のない響きがホール全体を包み込んでいました。龍笛の音も真を捉えるとどこからともなく脳に音が入ってきます。まさにそんな感じで音の出所が分からないような錯覚に陥るほどホール全体の空気が振動していました。

最後の曲は籐舎さんとの即興で、題名は高知に因んで「黒潮」。

へんな話プロが奏すると、どんな題名をつけようが、どんなに叩こうが吹こうが良いものが出来上がります。

それは”音色”と”間”がいいからです。僕は邦楽は”音色”と”間”が命だと思っています。間というのは所謂リズムです。

この黒潮も実にすばらしかったです。籐舎さんの音色は実に竹らしい音がでて、繊細且つ大胆な横笛だなと感じいりました。曲の静かな入りだし、中盤から最後にかけての流れかたが非常にスムーズでした。即興によく見られる奏者どうしの行きすぎた遊びや駆け引きというのがこのコラボには一切感じられず、上質な品のある、そして何か感傷的でありながら、空や無を表現してもいるような作品だっように思います。

さらに驚いたのが林英哲さん、太鼓を20歳のときに初めて40年たつとか、、技術といっても太鼓は体力もみるからに必要な楽器だと思うのですが、これには驚きです。心拍数、肺活量だったかな、どっちか忘れましたがそれも20代並みとか。。。

”音の響き”というものを勉強させていただきました。



2012-03-27

天理大学雅楽部創部60周年

天理大学雅楽部顧問佐藤浩司教授の賜物です。

実に実にすばらしい記念式典、祝賀会でした。

先生は今回本も出版されました。みなさまぜひぜひご覧になって下さい。非常に柔らかな文体で、たくさんのイラスト、そしてDVD付きの本です。






学生の域を超えた雅楽部の活動というのは佐藤先生はじめ回りの多くの方々のご協力を得て成し得てるのだという事を、今回たくさんの先輩方の姿をみて改めて感じました。

今回は祝賀会で学生による舞楽青海波の演奏、そして韻舎(2002年度卒業以降のOB,OGにより結成)による舞楽陪臚。僕は実はこの団体には初めて参加で音頭を頼まれましたが、大御所OBばかりの前で吹くそんな肝っ玉はなくすんなり断りました。音頭は後輩の龍笛名手S氏。 笑

韻舎のメンバー



いやーでも久しぶりに興奮と緊張の中演奏しました。かなりいいレベルで演奏出来ていたと思います。個人的な感想としてはそれぞれの音質が多少ぼやけてるからそこを練っていけばさらによくなるんだろうなと感じた次第です。

しかしながら残念な事があります。、最近、雅楽部の部員が減ってきています。にもかかわらず依頼は増える一方で色々と大変なようです。僕もOBとしてこれから出来る事をさせていただかなければと真剣に思っています。

このブログを何人の高校生が見ているか分かりませんが、ぜひとも天理大学に入られた方は雅楽部に入って頂きたいと思います。初心者でも全く問題ないです。きっときっと卒業時には一つの”何か”を得て社会に羽ばたけると信じます。

さて僕自身、帰国後音がどうも出なかったのですが、最近上がってきてます。というよりだんだんと少しずつ笛が解ってきています。

始動いたします。

2012-03-11

おもったこと~いろいろ


昨年の今日、僕はまだNYにいてその日は天理NY雅楽会のコンサートでした。が、急遽それがチャリティーコンサートとして行われました。

ほんとに早いものです。あれからもう一年がたつとは。

さて一昨日は天理大学雅楽部の大阪公演を見に行ってきました。まず第一印象としては多少のミスはあったもののそこそこのレベルまではもってきてたと思います。伎楽、管絃、謡物、舞楽どれも洗練されたものだったと僕は感じました。伎楽の笛はOBのI氏が吹いていて公演後少し話をしていました。「どれもそこそこだけど”何か”が足りなぁ。」「なんやろうね~」二人で腕を組みながら。。。

”何か”ここがお客さんに伝わる部分です。

僕はその後一旦I氏と別れ自分の練習をしていると、早速学生から電話があり部室に飲みにこいと。そこでその”何か”を学生も交え話しをしました。僕は数年前から”気”というものに興味をもって少しずつ考えています。最近太極拳というものをかじり始めてなんとなく分かってきている事ですが、足りないのはその部分ではないかと。しかしながら、その”気”というものは真を捉えた音、若しくは動き(舞)にしか乗り移らないと僕は思っています。畢竟、音はまだ出てない、そして舞の基本である重心、中心を感じる事ができてないから”気”というものが舞台にあらわれてこない。もちろんこれはやる気とか情熱とかなどとは全く別の話です。

30も過ぎてその部分をなんとなく頭ではなく体で感じとれるようなってるのだから学生に通じる話ではないのは分かっているが、、、

でも少しでもその部分を考えてほしい。呼吸法がまずは第一ステップだ

雅楽部は近々東北での演奏、また東京公演も控えています。東北では数グループに分かれ鎮魂のための演奏をいくつかの場所で行うそうです。僕もお誘いを頂きましたが今回は所用にて見送らせて頂きました。

芸術を行う者は芸術でもって人のお役にたたなければならない。そしてその”何か(気)”が人様の心にメッセージを刻めるのだと僕は信じる。

それにしても学生やOBもこの日はかなり集まり朝方まで、、、誠に楽しかったです^^

今月25日は創部60周年記念行事が行われます。