自信

先日Japan Societyにて日本へ向けてのチャリティーコンサートがありソロで吹かしていただきました。
今年2月に日本に帰った時龍笛を数年前まで使っていたのに変えて、人前で吹くにはもう少し時間が必要であったかなとも思っていたのですが、手ごたえは悪くなかったです。曲目は師匠創作の(火、水、風)と、童謡ふるさとを吹きました。

今回意識をおいたのは、とにもかくにもNYにきて自分の吹き方が崩れかけていたので“基本”に忠実にということを意識しました。

まずは全ての音に対して同じ口の形で吹きつづける事。それによりどんな音、メロディーがこようがポイントが外れないので同じ音色を保つ事が出来ます。

そして大事なのは歌口と口の距離を一定に保つ事、そのために笛を斜に構えること。実はこれが笛吹きにとって最も大切な基本の中の一つといってもいいかもしれません。

さらに僕が今回意識したのは、“自信”とは何なのかという事。少し分かったのは自信というのはもちろん無から生まれるのではないが、日々の努力から生まれるものでもない。音が出てくるから自信が生まれるということだ。音を生み出すには日々の積み重ねである事は間違いないが、音を出すにはコツがいる。何時間練習したってでない吹き方をしてたら音はでない。もちろんその費やした時間は自信には繋がらない。それの多くは今までの「龍笛の吹き方①~⑦」で書きました。

練習には順序がある。そして音が出てくるから自信が生まれ、落ち着いた演奏をする事ができる。いくら練習したかではない。

これはある意味僕の中での小悟である。







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