今日の龍笛稽古

今日は久しぶりに一日家で過ごしソロコンサートに向けてのプログラム作りと笛の練習をしてました。

吹いてて気づいた事を書きます。

今回のコンサートでも伎楽や、日本、アメリカの童謡などを演奏するのですが、童謡はまだしも、伎楽などの指が早い曲になればなるほど ”音の真” が外れやすくなるという事です。

だから必ず曲を吹く前には、一音をしっかりと出す練習をしなければなりません。この練習をほとんどの人が怠るから曲を吹いたときにも音が生きてこない。大事な練習は曲を吹く練習ではなく、音を作り出す練習であると僕は思います。そして指の早い曲は一つ一つ音の移り変わりを意識しながら、ゆっくりと吹く練習を初めにしなければならないという事。。音がでないから曲が吹けないのです。

とにかく丁寧な練習。

決して僕は物事に対して丁寧な人間ではないので、ここから学ばなければといつも思っていますがなかなかです。

そして以前にもこの事には少し触れましたが、音というのは、僕の今現在の理解で述べると二つから成り立っています。一つは真、所謂 “絹” の部分であって、もうひとつはそれを囲む音。ほとんどの笛吹きの音には真がなく、それを囲む音だけ出している。だから人に、 “龍笛の音” が伝わらない。

僕の今のコンサートに向けての稽古はその絹を練りこんでいく練習です。強く、柔らかく、極限まで細く繊細に、且つ滑らかに。絶対に切れない絹をイメージして。


龍笛というのはこの “絹の振動” なのです。


はっきりいってこの稽古はかなりしんどい事です。なかなかイメージに近づきません。

言いたい事は、龍笛は音全体を管に対して振動させるというイメージよりも、真ん中の絹を振動させるイメージです。



さて、本番というのは実力の半分出せたらいいと僕は大学の時から思っていましたが、自分の本番への追い込みのかけ方によっては、本番にしか出せない音が有るという事に最近気づいてきました。二度程経験した事があります。おそらく極限の緊張状態を保とうとするからだと思います。


新しい自分の音に本番で出会いたい。




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